淀川登山口から宮之浦岳と高盤岳(トーフ岩)を日帰り縦走自力登山【屋久島】

投石平

今回は縄文杉、白谷雲水峡と並ぶ屋久島の人気トレキングコースである、宮之浦岳に登山しました。
しかも、今回は前から気になっていたトーフ岩と呼ばれる高盤岳の縦走登山です。

ただ、淀川登山口から宮之浦岳と高盤岳を縦走する日帰り登山は時間的にも体力的にもかなりハードでした。
そのうえ、宮之浦岳までの登山道は整備もされており、道迷いの心配などはありませんでしたが、高盤岳の登山道は未舗装でかなり険しい登山となりました。

とは言え、無事に宮之浦岳もトーフ岩も日帰り登山でみることができたので、登山ルートや時間配分など参考にしてください。

登山ルート淀川登山口 宮之浦岳 高盤岳(トーフ岩) 淀川登山口
エリア屋久島
ジャンル日帰り
移動時間11時間
歩行距離約16km
レベル上級者

このルートは初心者や体力に自信ない方はおすすめしません。
ガイドをつけるか山小屋に泊まるなど無理のない登山計画をたてましょう。

目次

淀川登山口〜宮之浦岳〜高盤岳(トーフ岩)登山コースタイム

宮之浦岳・高盤岳登山ルート

宮之浦岳行き
淀川登山口(5ː30) 淀川小屋(6:10) 花之江河【はなのえご】(7:30) 栗生岳(9:15) 宮之浦岳(9:30)

高盤岳を経由して淀川登山口

宮之浦岳(10:00) 花之江河(12:00) 高盤岳【トーフ岩】(12:50) 花之江河(14:00) 淀川小屋(15:10)(16:00)

淀川登山口から宮之浦岳山頂を目指します。
宮之浦岳まで移動距離は長いですが、整備された登山道なのでここは少しでも時間を巻くためにハイペースで進みました。
宮之浦山頂までついたら、一旦花之江河まで下山し、栗生・湯泊登山口の方へ向かいます。
この先は、未整備の登山道になるので最新の注意を。
気持ち程度の木道がありますがすぐに舗装されてない道にかわります

正面に高盤岳の山頂が見えてくるあたりで歩道から外れてヤブ道を、ピンクのテープがところどころにあるのでピンクのテープと高盤岳の位置を目視で確認しながらトーフ岩を目指します。

淀川登山口情報

所在地鹿児島県熊毛郡屋久島町
アクセス宮之浦から車で約1時間20分
バス停「紀元杉」より徒歩30分
※バスの場合日帰りは不可能
駐車場無料(10数台ほど)
トイレ水洗トイレ
備考登山口からキャリアによっては圏外。
駐車スペースが少ないので路上駐車する場合は注意
タクシーでアクセスする人も多いが事前に予約しなければほぼ乗れません。

淀川登山口は、屋久島の中心辺りに位置しており、宮之浦や安房からでも1時間以上かかります。
余裕の持った行動とかなり早起きになるので前の日は十分に睡眠をとって万全の状態で登山を望みましょう。

駐車場事情とタクシー事情

屋久島の2大登山口である、淀川登山口と荒川登山口。
荒川登山口まではバスでしくことができないが、淀川登山口は車で行くことができます。

その反面、駐車できる数が10台ほどしかなく、早朝の時点で満車状態。。。
路駐している車がほとんなのでカーブや狭いところには駐車しないように。

淀川登山口〜宮之浦岳の登山概要

私が宮之浦岳を登ったのは11月下旬。
4時半頃に宿を出発して5時半に淀川登山口に到着し、登山開始!

宮之浦岳までの標準時間は8〜9時間なので6時くらいに出発しないと日帰り登山は厳しいかと思います。
ペースよく登りたいところですが、日の出前は慎重に登りましょう。

暗い中の登山は怖いと思うかもしれませんが、ヘッドライトをつけて他の登山者の方もいたので恐怖感や不安感はそこまでありませんでした。

道は整備されており、歩きやすいですがアップダウンの道が続きます。

淀川小屋
淀川小屋

淀川登山口をスタートして1.5kmほどで淀川小屋に到着。
淀川小屋にはトイレやテント場、古いですが避難小屋もあります

水飲み場もありましたが、淀川の川の水を飲むスタイルです。

登り始めて段々と明るくなり、朝日が樹木に反射して綺麗になってきました。
ここまでは急な道はなかったのでペースを上げていきます。

高盤岳(トーフ岩)
高盤岳(トーフ岩)展望所

淀川登山口から宮之浦岳のちょうど間にある高盤岳展望所に寄り道。
目視だと山頂に大きな岩があるくらいしかわかりませんが最大限にズームするとトーフ岩が見えます。(画質が悪いのは御愛嬌で。。。)

遠目で見るとより一層間近で見たくなります!!

花之江河
花之江河

小花之江河を通過すると木道の道に変わり、淀川登山口から2時間ほどで花之江河に到着。
九州と言えど、標高1600mの場所だと冷え込みは激しいです。

花之江河(はなのえご)と呼ばれるこの場所は、本州最南端の高層湿地で珍しい高山植物や木道の下には清流がながれており苔など植物も自生している貴重な場所です。

霜が木道について滑りやすくなっていました。

花之江河が高盤岳と宮之浦岳の分岐になります。
このときは宮之浦岳を優先し、時間に余裕があれば高盤岳に寄ろうと思っていたので先に宮之浦岳に向かいます。

花之江河を過ぎたあたりから清流が流れる道の上を歩いたり道が険しくなります。
ロープ場も数ヶ所出てきます。
小川が流れている場所も登るのでしっかりと防水されている登山靴が必要です。

投石平
投石平

投石平に到着。
360度のパノラマ風景が広がります。
上に見えるのは宮之浦岳山頂ではなく、黒味岳山頂で九州で6番目に高い山です。

森林限界を超えてついに開けた登山道になりました。
しかも、屋久島では珍しい晴天!

この辺は平らな岩が広がり休憩には最適な場所だったので10分ほど休憩。

投石平が開けたので開けた道を歩くかと思いきや樹林帯でしたが登り切ると開けた道に変わるのでもう少しの心房です。

ついに稜線歩きです。
宮之浦岳山頂も見えてきました!!

宮之浦岳山頂
宮之浦岳山頂

そして、ついに宮之浦岳山頂につきました。
標高1936mの屋久島/九州最高峰で日本百名山の百座目に君臨します。

天候の変わりやすい屋久島ですが曇らずに晴天の宮之浦岳の景色を見ることができした。

宮之浦岳山頂
宮之浦岳山頂
宮之浦岳山頂
宮之浦岳山頂

360度のパノラマ風景で登ってきた登山道や永田岳など一望できます。

山頂でゆっくりしたいところですが、このままの勢いで高盤岳のトーフ岩に向かいたいので、花之江河まで戻ります。

花之江河〜高盤岳(トーフ岩)までの登山概要

宮之浦岳から花之江河まで来た道をそのまま戻ってきました。
栗生登山口方面に進みます。

花之江河から木道を進むとすぐに栗生登山口に。
注意書きをしっかり読んでください。
未舗装の登山道ということでどんな道なのわドキドキ。

登山に慣れている人でも所見ではちょっと難しいかもしれません。
通常の登山道に迷う確率は高いです。

気持ちばかりの以前整備されてたであろう木道がつながってましたがすぐに未舗装の道に。
泥濘んだ道なうえに草木が生い茂っているので手で掻き分けながら進んでいきます。

距離は遠くはないので道が険しいのでなかなか進みません。

ある程度進むと上記のような木が生い茂っている場所にピンクテープが貼っている場所が出てきます。
ピンクテープと高盤岳との位置も確認しながら全身を使って登ります。

私が登ったときは木が生い茂っているところにザックがおいてありましたが、身軽に行ったほうが登りやすかと思いました。

登っていくと大きな岩が見えますがあれ、割れてない。。。
トーフ岩の裏側から登ってきたので回り込むと、、、

高盤岳(トーフ岩)
高盤岳(トーフ岩)

高盤岳(トーフ岩)につきました!!
想像以上の大きさでした。

こんなに綺麗に切れているのか不思議でたまりません。
大きすぎて写真に収めるのが難しかったので、GoProで撮影しました。

トーフ岩
トーフ岩

せっかくなのでトーフ岩に挟まってみました。
人一人がギリギリ入れる幅です。
トーフ岩がどれだけ大きいのかわかるかと思います。

宮之浦岳までは移動距離は長いが整備されているので体力があれば問題なく行けると思います。
ただ、高盤岳は距離は短いものの登山に慣れていない人や少しでも不安がある人自力での登頂はやめたほうがいいかと思います。

タイムスケジュールがギリギリの場合も避けたほうがよさそうです。

日が暮れる前に下山したいのであまり長いはせずに花之江河まで戻り、淀川登山口へ下山します。

登山は時間にゆとりをもった行動が安全にもつながります。

紀元杉
紀元杉
紀元杉

なんとか、日が暮れるまでに下山できたので登山口から少し歩いて紀元杉を見て宮之浦岳と高盤岳の縦走登山は無事に終えました。

この紀元杉、樹齢3000年だそうです。
車やバスで淀川登山口に向かう道中になるので気軽に屋久杉を眼の前でみることができます。

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