トレッキング天国の屋久島のちょっとマイナーな蛇之口滝(じゃのくちたき)へ行ってきました。
蛇之口滝は、大川の滝、千尋の滝とともに屋久島の三大名瀑の一つです。
同じ屋久島なのに、宮之浦岳や白谷雲水峡とはまた違った沖縄のジャングルのような雰囲気を楽しむことができます。
約30mの岩肌から落ちる蛇之口滝の姿は圧巻で、難易度も低いコースです。
ただ、マイナーなトレッキングコースなので登山者も少ないので道間違いの注意は必要です。
登山道にはピンクのテープが目印についているのでピンクのテープを探しながら進んでください。
登山ルート | 尾之間歩道入口 | 蛇之口滝
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エリア | 屋久島 |
ジャンル | 日帰り |
標準時間 | 4時間30分 |
歩行距離 | 約8km |
レベル | 初心者 |
蛇之口滝トレッキングルート
行き
尾之間歩道入口(11ː00) 尾之間歩道分岐(12:50) 蛇之口滝(13ː10)
帰り
蛇之口滝(13ː30) 尾之間歩道分岐(13:50) (15:30)尾之間歩道入口
蛇之口滝の登山口は、尾之間温泉のすぐそばにある尾之間歩道入口からになります。
南国のような亜熱帯のジャングルを抜けて、川沿いを登っていく片道約4kmの道のりです。
最初は亜熱帯のジャングルのような道を進み、次第に岩場の道になっていきます。
沢を渡り、大きい岩を超えたりとアスレチックな山道です。
屋久島ではマイナーなトレッキングコースなので人も少なく、道迷いしそうな場所も何箇所かあるので注意しながら進んでいきます。
ヤマヒルが生息しているので不安な人はヒル対策も怠らずに!
ちなみに私は1箇所ヒルに吸われていました。
蛇之口滝を見たあとは、尾之間温泉で登山疲れをとっちゃってください!
尾之間歩道入口情報
所在地 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町 |
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アクセス | バスで「尾之間温泉入口」下車、徒歩6分尾之間歩道入口へ |
駐車場 | 無料(尾之間温泉駐車場) 登山の人の駐車は15時まで |
トイレ | なし |
車で向かう方は、尾之間温泉の駐車場に止めて大丈夫ですが、15時以降から尾之間温泉は混雑するため、15時までと決められているので、時間は守りましょう。
登山目的の人は奥の方から駐車するようにしてください。
蛇之口滝までの登山ルート


尾之間温泉の脇にある赤い鳥居付近から右側に少し進むと登山道への階段があるのでここから4km先の蛇之口滝を目指します。


整備があまりされていないとのことでしたが、意外にも看板など標識がありました。
尾之間歩道は、宮之浦岳の登山口でもある淀川登山口までつながっています。
これまで登ってきた、屋久島の山の雰囲気とは異なり南国のジャングルのような登山道を進んでいきます。
このあたりは、もともと植物公園だったらしく自然の植生ではないみたいです。


10分ほど歩くと柵が設置されていました。
どうやら動物よけの柵だったらしく、この先から野生動物との遭遇もあるかもしれません。
屋久島には熊などの危険生物はいないのでそこまで心配しなくていいと思います。
柵は開けたらしっかりと閉めましょう。
標識の通りに向かっていきます。


ここから先はピンクのテープを頼りに進んでいきます。
登山序盤は平坦な道が続きます。
このあたりは以前畑地で人も住んでたらしいですが、石が多くやせ地だったため断念する農地が相次ぎ、放棄された場所です。
次第に登道へと変わります。

屋久島らしい苔の世界も美しい。


どんどん岩場になったり、道幅が狭くなったりと蛇之口滝に進むにつれ登山道も変わっていきます。
道がわかりにくいところも出てくるのでピンクのテープを頼りに慎重に進んでいきましょう。
この日は私しか登山者がいなかったので、この秘境を楽しみつつ少しスリルを感じながら進んでいきました。

登山道にどーんとそびえ立つアコウの木。
モンスター級のでかさです!


川も横断していきます。
私が行った日は、数日雨が降っていなかったので水量は少なめでしたが、雨の多い屋久島なので増水したら横断するのが大変そうですね。

ようやく分岐に到着。
ここから尾之間歩道を外れて、蛇之口滝の方へと向かっていきます。


川沿いを進んでいくのですが、大きい岩がゴロゴロした場所を両手も使いながら登る箇所もあります。
ハイキング気分でいたので想像以上に体力と神経を使いました。
このあたりから滝が近づいているとわかる水の流れる音などゴールの蛇之口滝に近づいているのがわかってくるので期待が膨らんで足早になってきました。

尾之間温泉を出発して2時間ほどで蛇之口滝に到着しました。
落差約30m、横幅100mの滝です。
なんと蛇之口滝は、1枚の巨大な花崗岩から流れ落ちています。
自然が作り上げた圧巻な景色です。
私が行った日から数日雨が降っていなかったのです水量は少なめでしたがエメラルドグリーンに輝く滝壺もすつくしい。
夏には滝壺に飛び込んで泳げるらしいです。
この絶景をしばらく独り占めして、同じルートで戻りました。