ニュージーランド南島の中部にある港町ティマル(Timaru)。
クライストチャーチとダニーデンのちょうど中間に位置するこの町では、野生のリトルブルーペンギン(コガタペンギン)を見ることができます。
しかも、ツアーに参加しなくてもOK! 自分でアクセスできる観察スポットがあります。
今回は、私が実際に行ってきた経験をもとに、ティマルで野生のペンギンを見る方法・時間帯・注意点を紹介します。
ティマルでペンギンが見られる場所
ティマルの中心部から徒歩圏内にあるビーチ「Caroline Bay」が、野生のリトルブルーペンギン観察スポットとして有名です。
Googleマップでもティマルのペンギンを見る場所が表示されます。
おすすめの観察ポイント
- Caroline Bay の北側にある防波堤(breakwater)エリア
- 「Marine Parade」通りの突き当たり付近
そこには地元の人たちが作った観察用のプラットフォーム(ペンギン・ビューイング・デッキ)があり、無料で利用できます。

Googleマップでペンギンスポットまで行くとペンギンの標識があるのでわかると思います。
日本では見ない標識で可愛いですよね!
この道路沿いがペンギンの展望ポイントになります。

歩道にもペンギン展望ポイントの印があるので観光客にもわかりやすくてありがたいです。
日中なのでまだペンギンはいませんが日没後になるとたくさんの人がペンギンの姿を見に訪れます。

道路から下はビーチになっており、岩場にペンギンの巣があります。
ペンギンはとても警戒心が強い生き物なので日没後は、ビーチに立ち入らないようにしてください。
見られる時間帯
ペンギンは早朝に海に出て日没に帰ってくると言われています。
なのでペンギンが陸に上がってくる日没後30分〜1時間後がチャンスです。
- 夏(12〜2月) → 21:00〜22:00ごろ
- 冬(6〜8月) → 17:00〜18:00ごろ
日没の時間に合わせて到着し、暗くなり始めたら静かに待機するのがおすすめです。
運が良ければ、数羽のペンギンがヨチヨチと浜辺を歩く姿が見られます。
ブルーペンギン観察中
私は10月中旬にティマルに訪れました。
日没前から待機していましたが、最初は全然ペンギンが出てくる気配もなく諦めかけていました。
観光客が少しずつ増えるがまだペンギンの姿を見ることができません。
日没して1時間ほど経過するあたりに観光客も増え始めて、ペンギンの保護団体の人も現れました。
周りがザワザワし始めて、観光客同士で海に向かって指を刺したりカメラを取り出したりしていたのでその場所に近寄ってみると、

ついに、ブルーペンギンが現れてくれました!!
大人のペンギンでも全長30cmとペンギンの中で最小のペンギンです。

小さいがシルエットはしっかりペンギンです。
私が訪れた時は、浜辺をテクテクと歩いている姿も見れました。
探しているとペンギンの保護団体の人や観光客がどこにいるか教えてくれます。
観察時の注意点
ペンギンはとても繊細な野生動物です。
以下のルールを守って観察しましょう。
- 絶対にフラッシュ撮影をしない(街灯で十分見れます)
- 近づかない(5m以上距離を取る)
- 大きな声や音を立てない
- ライトを直接当てない
ティマルの地元団体「Timaru Penguins」も、観光客に優しい観察を呼びかけています。
まとめ
観察スポット | Caroline Bay(北側防波堤付近) |
時間帯 | 日没後30分〜1時間 |
費用 | 無料(ツアー不要) |
注意点 | フラッシュ禁止・静かに観察 |
ティマルは観光地としてはあまり知られていませんが、ツアーに頼らず野生ペンギンに会える貴重な場所。
夜の静かな海辺で、ペンギンたちの帰宅シーンを見守る時間は本当に特別です。
いつまでもペンギンが帰って来れるように観光客もしっかりとマナーを守って静かにペンギンを観察しましょうね。
もしペンギンが現れなかったら、翌晩もぜひチャレンジしてみてください。
アクセス方法
- クライストチャーチから車で約2時間半(約160km)
- ダニーデンから車で約2時間半(約200km)
- ティマル市内からCaroline Bayまでは徒歩10〜15分ほど。
駐車場はCaroline Bay Beach Car Parkを利用できます(無料)。