ノースエグモンドビジターセンターからタラナキ山山頂まで登山【ニュージーランド】

タラナキ山

ニュージーランド北島にあるタラナキ山山頂に登山してきました。
タラナキ山は富士山にそっくりな形している山で標高は2518mと北島で2番目に高い山です。

タラナキ山の登山情報を調べると、「ポウアカイターン」の逆さ富士が見える池のルートが多く山頂までの情報があまりありませんでした。

この記事では、ノースエグモンドビジターセンターから、Sumimit Climb(サミット・クライム)コースでタラナキ山山頂までの登山情報を発信してますので参考にしてみてください。

ポウアカイターンの水面に反射するタラナキ山の撮り方の記事もこちらにあるので参考にしてください。

登山ルートNorth Egmont Visitor centre(ノースエグモンドビジターセンター ) TAHURANGI LODGE(タフランギ) タラナキ山山頂
エリアニュージーランド北島
ジャンル日帰り登山
標準時間8時間〜10時間
歩行距離約12km
標高差1500m以上
レベル中級〜上級
目次

タラナキ山山頂ルートのSumimit Climb(サミット・クライム)コース

タラナキ山の登山ルートはいくつかあり、どのルートもタラナキ山山頂へと繋がるルートですが、今回はNorth Egmont Visitor centre(ノースエグモンドビジターセンター)から日帰りで山頂まで登れる「Sumimit Climb(サミット・クライム)コースで向かいました。

このコースがタラナキ山山頂までの登山のベターなルートになります。
下山も登ってきた道をそのまま戻ります。

Sumimit Climb(サミット・クライム)コースについて
  • 標高差1500m以上の傾斜のきついルート
  • かなり滑りやすいザレ場と山頂付近からロッククライミング並みの岩場を越える
  • 常時、滑落と落石を気をつけなければならない

タラナキ山麓から直登で山頂まで行くルートなので晴れていれば道迷いすることはありませんが、単調なルートです。

エグモンドビジターセンターからタラナキ山山頂までは、6kmほどですが、標高差が1500m以上あるので山頂まで傾斜の急な道が続きます。

中盤からは、かなり滑るザレ場から両手で岩を掴んで登る道になります。
レベル的には中級以上ですが、一歩間違えたら重大な事故につながるので事前準備と装備などは万全にしておきましょう。


また、タラナキ山中腹付近に雲にかかることが多く、そうなると真っ白で数メートル先が見えなくなります。
方向指示があちらこちらに立っているので慎重に進んでください。

タラナキ山山頂登山、Sumimit Climb(サミット・クライム)コースタイム

タラナキ山コースタイム

行き
North Egmont Visitor centre(ノースエグモンドビジターセンター )(7:00)   TAHURANGI LODGE(タフランギ) (8:20) タラナキ山山頂(11:30)
帰り
タラナキ山(12:00) TAHURANGI LODGE (タフランギロッジ)(14:00) North Egmont Visitor centre(ノースエグモンドビジターセンター ) (15:00)

タラナキ山山頂への登山口は、ノースエグモンドビジターセンターです。
通行止めされている車道を登り、TAHURANGI LODGE を経由して本格的な登山道になります。
500段ほど続く階段を登り、正面にタラナキ山を見ながら、ザレ場と岩場を登って行きます。

山頂までは片道6kmほどですが標準時間は、8時間から〜10時間となっています。
体力や技術によって到達時間はかなり差が出てくるルートです。

登りは、標高差が高い分息が上がっがかかります。
下山は、一歩一歩は勝手に進むがめちゃめちゃ滑るザレ場で転ばないように慎重に下山するようです。

私は登りで4時間30分、山頂で30分ほど滞在して、下山は3時間で戻ってこれました。

タラナキ山登山概要

事前情報で登りがかなりきつくて時間がかかるとのことと、この日の天気予報が午後から曇りになるとのことだったので日の出とともに出発。

ノースエグモンドビジターセンター


タラナキ山山頂のスタート地点はノースエグモンドビジターセンター。
私が行った時期は、すでにビジターセンターの営業は終了していましたがトイレは利用できます。(2025.5.15)

そのまま坂道を登っていくと登山口になります。

坂を登った先に、タラナキ山山頂までのSummit crime のルートの登山口があります。
往復8〜10時間の登山コースです。

横の柵から登山道に入ることができます。
車道になっていますが一般車の立ち入りはできません。

車道なので歩きやすですが、写真で見る以上に傾斜があります。
朝の気温は2℃でしたが、早々に汗ばんできたので薄着になりました。

朝焼けで赤く反射するタラナキ山が美しい。

単調な登り道が続きますが、常に正面に美しいタラナキ山が見えるので頑張れます。
相変わらず、傾斜は急なので息も上がり出しました。

黙々とタラナキ山を眺めながら登ってきましたが、後ろを振り返るとこちらも絶景が広がっていました。
登ってきた道のりが小さく見えます。

TAHURANGI LODGEタフランギロッジ)

登山開始して1時間20分で、最初の経由地「TAHURANGI LODGE(タフランギロッジ)に到着。
予約制のロッジなので利用者でないと中に入ることができません。

ロッジの手前にトイレがありますがこの先にはもうトイレはないのでここで済ませておきましょう。

TAHURANGI LODGE付近で標高1500mあります。
スタート地点のノースエグモンドビジターセンターの標高が936mなのですでに標高差500m以上登ってきたことになります。

ここから本格的な登山道になります。
タラナキ山山頂に向けて直登する道のりです。

まずは、岩場をひたすら直登して行きます。
自分で登りやすい岩を探して登りますが、浮石などもあるので慎重に登ってください。

岩場を登り切ると、長い階段の道になります。
タラナキ山はあまり登山道の整備がされていませんが、500段ほど続く階段はより傾斜が急になっています。

階段の道が終わると、今度はザレ場になります。
はるか遠くにタラナキ山山頂が見えますが、この急なザレ場を登らないといけません。

ここも階段を作って欲しいと思うくらい急な斜面で、道はザレ場なので一歩上がってもと半歩くらいズルズルと引き下がってしまって全然前に進んでいる感じがしませんでした。
タラナキ山頂の距離もなかなか縮まらず、「3歩進んで2歩下がる」とはまさにこのことかと実感するレベルです。

ザレ場を登り切ると次は岩場に変わります。
岩場を一歩一歩進んでる感じがしますが、傾斜がある分油断はできません。
両手両足を使って登って行きます。

岩場を登り続けて、麓から見えていた山頂がゴールかと思いましたが、岩場がまだ続いていました。
タラナキ山山頂は右側の岩場を登り切った先にあります。

最後の登りですが、ここからはロッククライミング並みの岩場で自分で登りやすい箇所を見つけて登ります。
道中もそうですが落石に十分気をつけながら登ってください。

タラナキ山山頂

ザレ場と山頂付近の岩場で苦戦しましたが、4時間半でタラナキ山山頂に到着しました。
山頂は雲海の世界が広がっていました。

タラナキ山山頂からは、北島で1番高いルアぺフ山の姿も見えたり、石像がありました。

麓からは見えない火口や荒々しい景色を見ることができます。

下山は登ってきた道をそのまま戻りますが、登りより危険度が増します。
ペースは登りよりもスムーズにいけますが、山頂からの岩場を下るのは登りより危なかったです。

また、ザレ場付近はめちゃめちゃ滑る上踏ん張りが効かなくなるので転倒に注意しながら下山してください。
下山も常時、落石に気をつけながらの下山にしてください。

タラナキ山はニュージーランドの登山で2番目に死亡事故が多い山(1番はマウントクック)です。
私が登った時は積雪はほとんどありませんでしたが、残雪がある時期は、アイスバーンになるのでしっかりとした雪山装備も必要になります。

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