【マウントクック国立公園】初心者から上級者まで楽しめるおすすめトレッキングコース5選

ニュージーランド南島にあるマウントクック国立公園は、氷河・高山・湖が織りなす絶景エリアで、初心者から上級者まで楽しめるトレッキングコースが充実しています。
マウントクックは標高は3,724mと富士山をわずかに下回りますが、その登頂難易度は世界最高峰クラス。
しかし、麓に整備されたトレッキングコースは初心者〜上級者まで楽しめるコースが揃っています。

トレッキングが目的でない人も、マウントクックまでの道中や登山口からも絶景が広がるのでニュージーランドの必須観光地です。

この記事では、レベル別に各コースの詳細、登山口の設備情報まで、マウントクックを訪れるすべての人に役立つ情報をまとめてご紹介します。

目次

マウントクック登山口・拠点情報

マウントクックの主なトレッキングコースは以下の拠点からスタートします。

  • アオラキマウントクックビレッジ
  • ホワイトホースヒルキャンプサイト
  • タスマンレイクカーパーク

周辺にはホテルなどはありますが、スーパーなどはありません。
事前に飲み物や食べ物は準備をしてください。
最寄りのスーパーはマウントクック村から車で50分ほどの距離にあるトワイゼルという街にあります。

アオラキ/マウントクック・ビレッジ

マウントクック国立公園の中核となる村で宿泊施設のハーミテージホテル(The Hermitage)を中心に、 YHAユースホステル・ホテルなどが点在します。

サー・エドモンド・ヒラリー像

人類で初めてエベレスト登頂を成功させ、ニュージードルの5ドル紙幣にもなっているニュージーランドの英雄。
マウントクックは、登山技術を磨いた地です。

ビジターセンター(DOC)では最新のトレッキング情報、天候・コースの閉鎖情報を 無料で提供。
出発前に必ず立ち寄ることを強くおすすめします。
売店・トイレ・お土産コーナーも完備。

ほぼすべてのコースの入口がハーミテージホテル付近に集まっており、 ここを起点にアクセスできます。
ただし、トレッキング起点のホワイトホースヒル・キャンプサイトまで徒歩で片道約30分かかるので車がある人は車で移動することをおすすめします。

ホワイトホースヒル・キャンプサイト

フッカーバレーロードを進んだ突き当たりに位置するキャンプ場兼トレッキング起点。
ビレッジから車で約5分、徒歩だと30〜40分ほど。

フッカーバレートラック・シーリーターンズ・ミューラーハットルートなどの主要コースの出発点です。

駐車場、トイレ(キャンプサイト内)、 キャンプサイト(要予約・有料)。
飲料水や売店はないため、必ず出発前に補給してください。

タスマングレイシャーカーパーク

ビレッジから車で10分、タスマンバレーロードの終着点にある登山口。
タスマン氷河のモレーンの麓に位置しており、タスマンレイクが展望できるポイント。
ボールハットトラックの起点。

上記の2つに比べてこちらは主要ルートから離れているのでマイナーで人も比較的少ないですが、30台ほどの駐車場や綺麗なトイレなど整備してあります。

レベル別マウントクックトレッキングコース

コースレベル所要時間
ケアポイント1時間
フッカーバレー★★2〜3時間
シーリーターンズ★★★3〜4時間
ミュラーハット★★★★★1泊推奨
ボールハット★★★★★1泊推奨

初心者はフッカーバレーまたはケアポイント、
体力がある人はシーリーターンズ、
本格登山はミュラーハットやボールハットになります。

※私がマウントクックに訪れていた時期は、フッカーバレーの第二吊り橋が工事中ためだったため第二吊り橋手前のミューラー氷河湖ルックアウトまでの情報です。

ケアポイントトラック

標高差:180m
レベル:初心者
距離、時間(往復)
ビレッジから6.0km〜7.0km/約2時間
ホワイトホースキャンプ場から約3km/約1時間
時期:通年

kea pointから望むMt.Cock

ケアポイントトラックは、マウントクック村のハーミテージホテル脇を出発してミューラー氷河湖の展望台(ケアポイント)を目指す、初心者にも安心の人気ルートです。

kea pointに向かう道

ほぼ平坦な道が続き、体力に自信のない方や時間の限られた旅行者にも最適。

スタートしてしばらくは背丈を超えるブッシュの中を歩き、やがて視界が開けると マウントクック(アオラキ)とマウントセフトン(標高3,157m)の勇姿が目の前に迫ります。

展望台からはミューラー氷河湖を見下ろしながら、セフトン山の迫力ある氷壁も望めます。
運が良ければ、氷河が崩れ落ちる轟音も聴くことができるかも。

Mt.Sefton

ケアポイント展望台はミューラー氷河湖のほとりに広がる開けたスペース。
目の前にそびえるマウントクックとマウントセフトンの対比が美しく、 ピクニックにも最適なスポットです。

観光でマウントクックに訪れて、少しだけ周辺を歩きたい人におすすめ。

フッカーバレートラック

標高差:123m
レベル:初心者
距離、時間(往復)
ビレッジからkm約15km/約4時間
ホワイトホースキャンプ場から約11km/約3時間
時期:通年

フッカーバレートラックは、アオラキ/マウントクック国立公園でもっとも人気の定番的コースです。
ほぼ平坦な道を歩きながら3本の吊り橋を渡り、 フッカー氷河湖を目指します。
高低差が少なく整備されているため初心者や 年配の方、子連れにも安心。

スタートはホワイトホースヒルキャンプサイト(標高765m)から。 第一の吊り橋を渡るとミューラー氷河湖ルックアウトへの分岐が現れます。

第二の吊り橋を渡った先では、それまで山に隠れていたアオラキ/マウントクックの 全景が眼前に姿を表します。

第三の吊り橋を越えるとボードウォークが続き、ゴールのフッカー氷河湖へ到着。 湖畔からそびえるマウントクックを間近に望む絶景は、まさに圧巻です。

第二の吊り橋は現在工事中のため通行止めです。
 2025年5月より、老朽化した第二吊り橋の新設工事が始まり、第一吊り橋を渡って 15〜20分ほど進んだ「ミューラー氷河湖ルックアウト(Mueller Lake Lookout)」以降への 立入が禁止されています。ミューラー湖展望台までのアクセスは可能です。
新しい吊り橋の完成は2026年3月〜6月が予定されており、その後に全区間が再開される見込みです。 訪問前に必ず DOC(ニュージーランド環境保全省)の公式サイト で最新状況をご確認ください

シーリーターンズ

標高差:600m
レベル:中級者
距離、時間(往復)
ビレッジからkm約10km/約4時間
ホワイトホースキャンプ場から約7.0km/約3時間
時期:10月〜6月

なかなか難しいですが条件が揃えば、小さな池に反射するマウントクックが見れるインスタ映えスポット。


その最大の特徴は、2000段以上続く急勾配の階段です。
一段一段が高さがまばらでかなり体力を消耗します。
文字通り「階段地獄」とも呼ばれますが、その分だけ辿り着いた先の絶景は格別。

ホワイトホースヒルキャンプサイトまたはハーミテージホテルからスタートし、 シーリー山(Mount Sealy)の急斜面を一気に登っていきます。
ケアポイントトラックと出発当初は同じルートをたどり、途中から分岐して急な石段エリアへ。
休みながら1〜2時間登り続けると、「シーリーターンズ」と呼ばれる高山の池群に到着。

シーリーターンズの展望スポットからは、眼下にマウントクック村を見下ろし、 正面にアオラキ/マウントクックを仰ぎ見る360°のパノラマが広がります。
フッカーバレー全体、氷河湖まで一望できる、まさに絶景の連続です。

冬は雪に覆われるので雪のない時期(10月〜6月)がおすすめ。

ミューラーハット・ルート(Mueller Hut Route)

Muller Hut

標高差:1000m
レベル:中級〜上級
距離、時間(往復)
ビレッジからkm約14km/約8時間
ホワイトホースキャンプ場から約10km/約9時間
時期:1月〜4月

マウントクック周辺で最も達成感を味わえる本格的な山岳ルートが、このミューラーハット・ルート。
シーリーターンズを超え、さらにガレ場と不整地を登り続けた先の標高1,800mに、 ミューラーハット山小屋が鎮座しています。

出発はホワイトホースヒルキャンプサイトから。シーリーターンズまでは同ルートで約1時間20分。

そこからさらに急峻なガレ場を約2時間登ると、山小屋に到着。
山頂からはアオラキ/マウントクック、セフトン山、タスマン氷河など マウントクック国立公園の全景が広がる圧倒的な眺めが待っています。

ハット付近は夏場でも雪が残り、気温も低いので防寒対策は忘れずに。

山小屋では事前予約(DOCウェブサイト)により宿泊が可能。
定員28名の小屋にはガスコンロ・調理器具・毛布・マットが完備されており、 食材を持参すれば自炊できます。夕焼けや早朝のマウントクックを独占できる 特別な体験が待っています。
ただし、人気の山小屋で満室が多いので早めの予約が必須です。

ボールハット・ルート(Ball Hut Route)

標高差:310m
レベル:中級〜上級
距離、時間(往復):タスマングレイシャーカーパークから約19.6km/約6〜8時間
時期:11月〜5月

ボールハット・ルートは、マウントクック村からタスマングレイシャーカーパーク(車で約20分)を経由して タスマン氷河上の「ボールハット」小屋を目指す、本格的な登山ルートです。

タスマン氷河湖駐車場からスタートし、整備されていない平坦〜やや起伏のある道を 約3〜4時間歩くとボールハットに到着。
道中は右手にタスマン氷河と氷河湖の境目が広がり、 氷河上に積もった土砂が砂地のように見える独特の景観が続きます。

ボールハットは赤い小さな山小屋で、登山者の中継地点として機能しています。
ここから先はタスマン氷河を進み、急斜面のハースト尾根を登るマウントクック登頂ルートやボールパスルートへ。
これまでのレベルとは次元が違いすぎる上級者ルートです。
ボールハットまでをトレッキングの折り返し地点にするハイカーも多く、 一般のトレッカーにも人気の目標地点です。

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