宮古島の北側に広がる八重干瀬(やびじ)は、日本最大級のサンゴ礁群です。
大小100以上のリーフが集まっており、満潮時には海に沈み、干潮時には干潟のように現れることから「幻の大陸」とも呼ばれています。2
透明度の高い海と色鮮やかなサンゴ礁が広がる景観は、まさにシュノーケルやダイビングの聖地です。
宮古島にはどこでも美しい海を見ることができますが、八重干瀬の海は別格です。
ビーチエントリーでは見ることができないモリモリの珊瑚礁など美しい景色が広がっています。
八重干瀬の中には300を超えるシュノーケルポイントがあります。
その中から厳選した八重干瀬のおすすめのシュノーケルポイント6ヶ所紹介します。
八重干瀬でシュノーケリングを楽しむ前に知っておきたい基本情報
八重干瀬へは宮古島から船で約30分〜1時間(出発する漁港で移動時間が変わります)。
個人で行くことはできないため、必ずツアーに参加する必要があります。
ベストシーズンは4月〜10月で、特に夏は透明度が高く魚影も濃くなります。
冬場は北風の影響で出港率は少し下がり、晴天率も下がりますが、ウェットスーツを着れば八重干瀬で泳ぐことは可能です。
八重干瀬でシュノーケルする注意点として、潮の流れが速い場所もあるため、ライフジャケットやガイドの指示に従うことが大切です。
また、サンゴや海の生き物を守るために、フィンで蹴らない・触らないといったマナーも忘れないようにしましょう。
宮古島・八重干瀬のおすすめシュノーケルポイント6選
300を超える八重干瀬のシュノーケルポイントの中から厳選した6ポイントを紹介します。
八重干瀬のポイントには1つ1つ名前がつけられており、ポイント名は池間島の方言で付けられています。
どこもサンゴ礁が広がる綺麗な場所ですがポイントごとで見所が変わるのも八重干瀬の面白さです。
1. キジャカ

まず最初に紹介する「キジャカ」は、ウミガメが体を綺麗するクリーニングポイントがあるとされており、目撃情報が非常に高いポイントです。
多い時は、10匹近いウミガメがいることもあります。
基本的に海底でくつろいでいる姿ですが、タイミングが良ければ息継ぎしに海面に上がってくるので一緒に泳ぐこともできるかもしれません。

ネムリブカが泳いでいました。
サンゴ礁から外れた場所は深場になっているので大型の魚も見ることができます。
2. イフ

浅瀬が多く、サンゴ礁が広がる八重干瀬では珍しい砂地のポイント。
太陽の光が砂地に反射してまるで天然のプールのようなエメラルドグリーンの海が広がるインスタ映えスポットです。
イフの最大の楽しみ方は船からの景色です。
海に入ってもサンゴ礁は少なくお魚の数も他のポイントより少ないですが、透明度抜群の海の上をプカプカ浮いているだけでも最高に気持ちがいいです。
夏場になるとウミガメが見えることも多く、浅瀬なので目の前でウミガメと一緒に泳ぐことができるかもしれません。

3. サグナナガビジ

八重干瀬の中でも特に透明度が高いといわれるポイント。
大きいリーフにたくさんのサンゴ礁が広がっており、まさに八重干瀬をイメージする景色です。
珊瑚礁の周りにはたくさんのお魚が生息しており、特にデバスズメダイと言う水色の魚が舞っているように見えます。
4. ビーマク

テーブルサンゴが一面に広がるポイント。
リーフの周りは深場で、サンゴ礁の近くにはカラフルな魚がたくさんおり、深場には大きめの魚が泳いでいます。
5. ユラビジ

八重干瀬のポイントの中では比較的観光客が比較的少ないため、静かに海を楽しめるスポット。
自然のまま残されたサンゴが多く、アカネハナゴイの群れを見ることができます。
流れが強い時が多いので注意が必要。
6. ナカガウサー

サンゴ礁の谷間や岩場があり、迫力ある地形が魅力のスポット。
深場には、指の形をしたユビエダハマサンゴが広がり、リーフにはカスミチョウチョウウオなどの群れ魚に出会えることも多い。
まとめ
八重干瀬のツアーは多数あり、半日コースから1日コースまで選べます。
初心者や家族連れは浅瀬中心のツアー、経験者はポイントを複数巡るプランがおすすめです。
船酔いが心配な方は船での移動時間が短い、池間漁港から出港しているツアー会社を選ぶのがいいかと思います。
シュノーケル料金の目安は半日で8,000〜12,000円、1日で12.000円〜20,000円ほど。
水中写真サービスやドローン撮影がついているツアーもあるので、思い出を残したい方はチェックしてみましょう。